スマート工場EXPO 2020に行ってきました

スマート工場EXPO、ウェアラブルEXPO、ロボティクス展に行ってきました。
今回は東京ビッグサイトで開催されました。

最近の展示会は撮影禁止なので、写真は外からだけです。
本当はブースの写真とか取りたいんですが、代わりにパンフレットの画像で紹介します。
展示に関しては目新しいものはありませんでしたが、中電シーティーアイさんが出展されていたので、とりあえずご挨拶してきました。
それから、珍しく興和さんが出展してました。

興和グループの興和光学さんです。
私が保守しているシステムも光学さんが向けのものがあるので無関係ではないのですが、知り合いはいないのでどんなものかとのぞいてみました。
私の光学さんの印象は望遠鏡とか眼底眼圧検査器とかを作っていると思っていたんですが、画像処理による検査システムの紹介がされてました。
ほかのブースより若干人だかりが多かったように思います。

最近はブースで情報を得ることが少なくなってきたので、今回はセミナー重視で3つ予約しました。
ところが、ひどいことに内一つが中止、もう一つは全く面白くない内容でした。
厳選したはずなのに残念な感じ。
唯一、よかったものを紹介します。

IoTを導入した次世代型 食品工場の構築におけるポイントとは?

農水省佐藤さん、味の素樋口さん、キリンビール柿沼さん、JT鈴木さん、NTTデータ杉山さんによるパネルディスカッションです。
なかでも、キリンビールさん、JTさんの話は面白かったです。

今回のテーマはどうやって食品工場をスマート化するかというテーマで、食品メーカーの生産技術系の人が集まった感じです。
食品業界はあまり接点がありませんが、業界のスマート工場化の状況もよくわかる内容でした。

まず、スマート工場化を進めるうえで重要なことというような内容で、キリンビールさんの「現場の問題が正しく理解する」ことが重要、「現場発信主導でないとできない」という言葉が印象的でした。
実際にスマート工場化を実施しているからこその言葉と思います。
私も自動倉庫屋時代の経験で、現場で使う人の言葉が重要ということはわかっていましたが、やっぱりそうだよねと再認識しました。
現在も客先の工場現場の作業改善を一緒に行う案件を進めようとしていますが、自身をもって進めようと思います。
NTTデータさんからも「現場からのボトムアップが製造業活力の源泉」「otとitのギャップを埋める」という言葉がありました。

実際に行ったスマート工場化について、キリンビールは以下のようなことを行ったそうです。
・とりあえず、ネットワークカメラを400台/工場、設置
・最初は作業監視ぐらいしかできないと思っていた。(現場は監視されることに不満もあった)
・そのうち、現場が工夫するようになり、シーケンサー異常の監視、タッチパネルを遠隔操作など改善を行った
・結果的に1000時間の削減ができている

経営層を巻き込んだスマート工場化について、JTさんからは「経営を巻き込む必要はない」「現場の意見を聞く、大事にする」「成功体験を積む」ということが成功のカギという話がありました。

また、スマート工場化を行うための人材育成については
「いろんなリテラシーを持った人が必要」
「エッジ、センシング、ネットワークなどを全て持っている人や組織が必要だが、そんな人も組織もない」
という話がありました。

大変興味深かったのは、社内、社外を含めてパネラー全員が「すべてを持った人や組織がない」と思われているところ。
思わず、「クエストできます!」って手を上げようかと思ったぐらい。
同じように全員が言っていたのが、スマート化のためのIT技術は外部パートナーを使うしかない、使うべきだとお話しているところ。
我々の仕事の可能性が広がった感じがして、もう一歩先に行けそうに思いました。

最後に、NTTデータさんから
「経営の壮大なビジョンと小さい成功体験が大切」
「高度化と最適化」
「テクノロジー起点でイノベーションを起こす」
という内容で締めくくられました。
現在のIoT基盤開発もそうですが、一つ一つのお客さんから少しずつ実績を積むことでお客さんの成功体験となると思います。
近い将来、そういったことを中心としたビジネスを立ち上げれるといいなぁと考えています。

今回のセミナーは無料なのに資料配布やお土産がありました。ちょっと得し丹治です。
あまり参考にならなかったけど、以下が総務省さんから資料。

今回は食品業界ということもあってキリンビールさんからお土産がありました。
新商品らしいです。
宣伝できるから参加したのかなぁ。

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