こんにちは。この連載では、おそらく日本のスマホユーザーが必ずと言っていいほど利用しているであろうLINEのプラットフォームを利用してLINEのメッセージを自動で返信してくれるbotを作っていきます。
現在数多くの企業で、このLINE botが活用されています。
多くのユーザーが慣れ親しんだインターフェイスで手軽にシステムを利用でき
AIやIoTの分野とも親和性が高いLINE botは今後も多くのシーンで活躍していくことでしょう。
というわけで、LINE bot作りのスキルを身に着けていきましょう!
今回のテーマ
第1回、第2回は、準備編としてLINE botを作成するための環境づくりを紹介していきます。
具体的に準備する内容としては以下の通りです。
①Line Developer アカウントの開設
②チャンネル作成
③Herokuへの登録と、プロジェクトの作成
④gitとクライアントツールのインストール
⑤パッケージ管理ツールのインストール
⑥LINE BOT SDKのダウンロード
今回は①②を実施していきます。
なお、今回開発に利用するPCはWindows 10 Home 64bit となります。
Windowsのその他のOSをご利用の方や、Mac、その他のOSユーザーの方は適宜読み替えてください。
①Line Developer アカウントの開設
LINE botを作成するためには、開発者向けのLINEサービスであるLINE Developerにまず登録しなければいけません。
(大前提としてまず通常のLINEアカウントが必要ですが、皆さんLINEの利用者であるとの認識で進めます)
下記のページにアクセスしてアカウントを作成しましょう
https://developers.line.biz/ja/services/messaging-api/
今すぐ始めようをクリックします。

LINEアカウントでログインします。
(LINEアカウントは、スマホでLINEを開き、設定→アカウントから確認できます。)

これでLINE Developerへの登録は完了です。
②チャンネル作成
次に、LINE botのアカウント(チャンネル)を作成していきましょう。
LINE Developerにログインすると、新規チャンネル作成という項目が表示されます。
新規プロバイダー作成を選択し、「次のページ」をクリックします。

次のページで、開設するチャンネルの設定をしていきます。
今回は、猫の手も借りたいbotというものを作成していきます。

チャンネル登録画面でスクロールしていくと、プランの設定があるので、「Developer Trial」を選択します。
Developer Trial は開発者向けテスト用プランとなります。
APIの機能をフルで利用できる反面、利用人数が制限されています。
フリープランはAPIの機能を制限する代わりに利用人数に制限がないプランです。
今回はあくまで勉強用ということで前者を選択しました。
業種やメールアドレスに関しては任意の内容で設定してください。

入力内容を確認し、登録するとLINE Developerのプロバイダーリストに作成したプロバイダが表示されます。
作成したプロバイダを選択しましょう。

先ほど作成したチャンネルが表示されます。

選択するとチャンネルの設定情報を確認できます。
この時点でLINEで友達追加が可能になるため、
設定画面を下にスクロールして、表示されている友達追加用のQRコードをLINEで読み取り、友達追加してみましょう。

友達追加をすると、初期設定の応答メッセージが返ってきました。
今はまだ制御プログラムをと連携していないため何も動作しませんが、botアカウント(チャンネル)の開設はこれで完了となります。

今回はここまでです。次回は準備編②として残りの環境構築を実施していきます。
プログラミングをするまでの準備はどの開発でも大変な作業ですが、頑張っていきましょう。